4月23日(日)恒例の歴史探訪を行いました。
第15回目の今年は高松塚古墳からキトラ古墳へ、古代遺跡が数多く眠る飛鳥地方をめぐりました。

実施日時 2017年4月23日(日)10時40分~
場  所 飛鳥駅~高松塚古墳~檜隈寺跡~キトラ古墳~高取町~壷阪山駅
共  催 駐大阪韓国文化院

「高松塚古墳」 「高松塚壁画館」

高松塚古墳は、7世紀末から8世紀初頭に築造された終末期の古墳で直径23m(下段)及び18m(上段)高さ5mの二段式の円墳です。
1962年、明日香村村民がショウガ貯蔵のために掘った穴奥から擬灰岩の四角い切石が見つかったことが発端で、橿原考古学研究所と大学のチームによる発掘が行われました。
石室壁に現れた極彩色の群像人物像は、新聞のカラー写真の登場、カラーテレビの普及と時代に適合する出現であったことから、世の中の考古学ニュースへの関心、飛鳥の重要性が高まるきっかけとなりました。
飛鳥の浪漫を感じる壁画への関心は現在も衰えることはなく、発掘された壁画のレプリカなどを見ることができることから、高松塚壁画館には多くの人が訪れます。

「檜隈寺跡(於美阿志神社)」

高松塚古墳南方に檜前(ひのくま)にある渡来系氏族、東漢氏(やまとのあやうじ)の氏寺とされる古代寺院跡。
敷地から、オンドル施設や炊飯用の石組煙突の跡も発掘され、往時の日本と朝鮮半島のつながりが感じられる場所でもあります。
また、同じ場所に建った於美阿志神社には、一族の祖阿知使主が祀られています。
ここは、一族が呉の国より織機技術を持ち帰ったことから、紡績にゆかりのある神社と言われています。

「キトラ古墳」「キトラ古墳壁画体験館四神の館」

高松塚古墳に続く日本で2番目に発見された大陸風の壁画古墳。
上段が直径9.418m、テラス上の下段が直径13.8m、高さ上下合わせて4mを超える二段築成の円墳。
石室の天井には本格的天文図、壁には四つの方位を守る神とされる四神や十二支の美しい絵が描かれています。
キトラ古墳壁画体験館四神の館では、石室の原寸大レプリカやキトラ古墳壁画に描かれていた「四神」が高精密映像で実物の最大100倍規模鑑賞できるほか館内の天井には天文図が投影されています。

「光永寺の人頭石(高取町)」

7世紀頃の物といわれるミステリアスな石像が存在します。 
そのひとつが、「光永寺」の敷地内の植込みに佇む「人頭石」。
もてなしの場の装飾として造られたとされ、飛鳥の宮殿を訪ねたペルシャ人の顔ともいわれています。
日本人の顔とは異なる彫りの深い顔が描かれています。

 

 

良いお天気の中、今回は駐大阪韓国文化院様に共催していただき、総勢62名での歴史探訪となりました。
参加者の皆様、ありがとうございました。
次回も皆様のご参加をお待ちしております。