日程:6月9日(日)
場所:大阪 ~南河内界隈~

11回目となった今回の歴史探訪は19名の歴史好きが猪熊先生と一緒に古墳や遺跡が点在する南河内を訪ね歩きました。

お亀石古墳(オカメイシコフン)

富田林駅から北西に15分歩いたところにある古墳です。石棺の蓋が縄掛突起によって亀のように見えることからお亀石古墳と呼ばれています。石棺に使用されている石は北東に約9kmはなれた二上山より採石され人力でここまで運ばれたと考えられているそうです。

お亀石古墳

新堂廃寺跡

新堂廃寺跡(シンドウハイジアト)

お亀石古墳の程近くにある、飛鳥時代初期の寺院跡で、塔中心の柱の土台となる心礎や建物の基礎、瓦などが出土しています。現在は遺構は見ることはできませんが、飛鳥寺と同じ1塔3金堂の様式で建っていたことがわかっています。

 


西琳寺
(サイリンジ)

この寺は百済から渡来した王仁の子孫である西文氏(かわちのふみうじ)が、欽明天皇の頃(6世紀中頃)に建てた寺とされています。境内には創建時の壮大な寺院をしのばせるかつて五重塔の心礎であった巨大な石が鎮座しています。

西琳寺

 

野中寺野中寺(ヤチュウジ)

聖徳太子が建立した寺院のひとつで別名「中の太子」と呼ばれています。当時の遺構が多く残っており、亀の顔が書かれた創建時の塔の心礎や金堂の跡などが見られます。

 

葛井寺葛井寺(フジイデラ)

この寺は百済系氏族の葛井氏が天皇の仏教政策に協力し建てたお寺です。今回見ることは叶いませんでしたが、聖武天皇の命で造られたご本尊の「千手観音菩薩坐像」は国宝に指定されており、開眼供養は行基がつとめたと言われています。

唐國神社

 

辛國神社(カラクニジンジャ)

今から千五百年程前、雄略天皇の時代に創設された神社です。この神社の参道はその美しさから「大阪みどりの百選」に選ばれています。